助産院・病院の違い 出産するならどっち?

育児

妊娠が分かるとどの産院で産もうか悩みますよね。

私は1人目を病院で産み、2人目は助産院で産みました。
両方経験した私から見た、病院・助産院の違いをご紹介します。
今産院選びで悩んでいる方は是非参考にしてみてください。

助産院で出産できる人

違いを説明する前に、まず「助産院は誰でも出産できるの?」についてお話します。

答えはNOです。助産院には医師が常駐しておらず、助産師さんのみでお産を取り上げています。その為帝王切開予定、逆子、ハイリスク妊娠 の場合は助産院を利用できないのです。

それらを踏まえたうえで病院と助産院の違いをお話していきます。

妊婦検診

妊婦検診から違いがたくさんありました。
どのような違いがあるのか表で見ていきましょう。
※番号を記載している項目は本文に詳細も記載しています。

病院助産院
①医師の診察×
②入院・点滴・薬の処方×
③診察待ち時間〇(待つ)×
④付き添い(コロナ禍)×
⑤エコー×

①医師の診察 ②入院・点滴・薬の処方

病院では医師が診察してくれる為、体の不調があった場合も薬を処方してもらえたり点滴してもらうなど適切な処置をしてもらえました。

いっぬ
いっぬ

助産院では妊娠中不調があった場合どうしたら良いの?

おぎん
おぎん

助産院で出産を予定している妊婦さんは、助産院の検診以外に病院での検診もあるよ

私は以下のスケジュールで助産院と病院を行き来していました。
助産院の検診 
24週、28週、32週、36週、38週から1週間おき
病院の検診  
20週まで4週間に1回、26週、30週、34~35週、37週

その為、気になることがあったら病院の検診時に相談していました。もちろん、病院の検診時以外で不安な症状があった場合も提携先の病院で都度都度診てもらえるので安心です。

いっぬ
いっぬ

助産院では医療行為ができないことが不安だったけど、その弱点は病院と提携していることでしっかりカバーできてるんだね。

③診察待ち時間 

助産院の検診では待ち時間も無く、1時間たっぷり検診時間がありました。検診では赤ちゃんの心音を聞いたり、助産師さんが全身マッサージをしてくれたり、体の悩みに応じた体操をじっくり教えてもらえたのです。
※私は腰痛が酷いことを相談し、サラシの巻き方や体操を教わり劇的に改善しました。

④付き添い(コロナ禍)

助産院では付き添いもできたので、夫や上の子どもと一緒に赤ちゃんの心音を聞いたりと、毎回とても貴重な時間を過ごすことができました。

⑤エコー

助産院のデメリットを上げるとすると、助産院の検診時はエコーを見れないことです。その為エコー写真ももらえません。
検診ごとのエコー写真を楽しみに集めている方や、毎回の検診でエコーを見ることが楽しみな方にはこの点は大きなデメリットになるかもしれません。

出産

病院助産院
①赤ちゃんを取り上げる人医師助産師
②会陰切開・縫合 等医療行為×
③分娩台出産×
④立ち合い(コロナ禍)×

①赤ちゃんを取り上げる人 

病院では陣痛中は助産師さんが様子を見に来てくれました。そして出産のタイミングで先生が現れ、赤ちゃんを取り上げてくれました。

②会陰切開・縫合 等医療行為

病院での出産時、私は「子宮頸管裂傷」を起こしてしまい出血が少し多くなってしまったのですが、病院だった為先生がその場ですぐに処置をしてくださり事なきを得ました。

いっぬ
いっぬ

わあ!病院で良かったね!

でも助産院ではこういう場合どうするんだろう?ドキドキ

おぎん
おぎん

緊急性がある場合は救急車で提携病院へ搬送されることになっているよ!


一刻を争うような状況だったら・・・と考えると不安が残りますよね。私もココばかりは出産してみないと自分がどうなるのかわからず不安が残りました。けれど、医師がいる病院でも「絶対大丈夫」とは言い切れないこともあります。最後は「経験豊富な助産師さんに託そう!」と腹をくくりました。

上記の不安を除けば助産院での出産はいいこと尽くしでした。

③分娩台出産

陣痛室・分娩室・入院部屋が全て同じ部屋で行われるため、部屋の移動が無いのは楽でした。
また、病院では分娩台で出産でしたが、助産院では布団の上で体のおもむくままに体勢を変えて出産させてもらえたので自然に力むことができました。

④立ち合い(コロナ禍)

一番良かったのは、夫と上の子が出産に立ち会うことができたことです。恐らく病院だとコロナ禍にかかわらず、子どもが立ち合いできる所は無いと思います。

アットホームな部屋だった為、長丁場になる陣痛も上の子は隣の布団で昼寝したりおもちゃで遊んだりと自分の家のように自由に過ごせていました。

出産時には夫と子どもが手を添えてくれ、とても温かい出産になりました。夫にへその緒を切ってもらい、皆で胎盤を眺めたりし、出産という貴重な時間を家族皆で堪能することができたのです。

おぎん
おぎん

上の子に「〇〇(子どもの名前)の時もこんな風にお母さんから産まれたんだよ。」「頑張って出てきてくれたんだよ」と、ゆっくり思い出話もできました。

出産後の入院生活

病院助産院
①個室
②病院スタッフの出入り多い少ない
③面会(コロナ禍)×
薬の処方や点滴×
赤ちゃんを預ける
母乳指導

出産後の入院生活も私は総じて助産院が合っていました。

①個室

助産院は基本的に個室です。

病院では団体部屋になることもありますが、「自分の子どもがやっと寝たのに、隣の赤ちゃんが泣いて起きてしまった」「周りのいびきがうるさくて眠れない」「自分の子どもの泣き声で迷惑をかけてしまうのではないかとびくびくする」等、悩みが数多くあるようです。

おぎん
おぎん

選べるのなら、自分の体の回復と赤ちゃんのお世話に集中できる個室がいいですよね。

②病院スタッフの出入り

病院に入院していた際に私が気になったのはスタッフの入室の多さでした。お掃除の時間、ご飯の時間、おやつの時間、回診の時間等、病院側のスケジュールでスタッフさんや助産師さん等がお部屋に入ってくるため、自分のお昼寝を中断することが多々ありました。

おぎん
おぎん

夜間の頻回授乳に備えて、日中できるだけお昼寝したかった・・・涙

その点、助産院では入院している産婦さんが少ないため(お産が重ならなければ自分1人)、私のリズムに合わせて入室してくださり日中しっかりお昼寝できました。

③面会(コロナ禍)

助産院での入院で一番良かったのは、面会が自由だったことです。

病院ではコロナ禍だったこともあり面会自体が一切不可でした。しかし助産院では面会はもちろん、お泊りも可能だったのです。

これの何が良いかというと、上の子の心のケアができることです。

コロナ禍に病院で出産すると、子どもから見たら「お母さんがお腹が痛い痛いと言って病院に行ったきりそのまま4~5日会えなくなってしまった」という状態です。きっとショックは大きいものだと思います。

それが助産院だと、来たい時にいつでも面会に来れて、希望すればそのままお母さんと一緒にお泊りもできるのです。
私も「寂しくなったら夜また会いに来てもいいし、いつもと寝る場所が違ってもいいならここでお泊りもできるよ。どうしたいかな?」と子どもに聞いていました。
子どもは「会いたければまた会える、寂しくなったらここでも寝ていいんだ」、という安心感からお泊りまでせず4泊乗り越えることができました。

上のお子さんがいる方は、入院中お子さんの様子が気がかりではないでしょうか。
赤ちゃんと過ごす4泊は忙しくてあっという間だけど、お母さんの帰りを待っている子どもにとってはとてもとても長い4泊。

上のお子さんを思うお母さんには助産院での出産はぴったりだと思います。

まとめ

前述したように私は1人目を病院で出産しました。この時はまだ助産院の存在を認識しておらず、「出産は病院でするものだ」と病院一択で探していました。

しかし出産直前になって「コロナの影響で立ち合い出産・面会不可」になり、夢見ていた立ち合い出産が叶わなくなったのです。退院するまで子どもを見せることができず、日々変わっていく子どもの顔を一人で必死にカメラにおさめていました。

だからこそ、2人目の妊娠が分かった時には「人生に何度もは無い大切な時を後悔したくない」という思いで、病院に絞らず選択肢を広げて産院を選び始めたのです。

そこで見つけたのが助産院でした。

病院と助産院2つ経験してみて、「もしもう一度出産するなら」助産院が良い!と私は思います。


命が誕生する大切なひと時を、後悔しない選択ができますように。

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